私はイラストのビフォーアフターを嫌います。
なぜなら“必ずイラストは上達する”からです。
「だびんちに通って半年でこんなに上達した！」というような、わかりやすいもので絵描きさんを焦らせたくありませんし、この教室にお金を払えば、無条件で上手くさせてくれると思って欲しくもないんです。
私の19歳の絵と23歳と最近の絵のビフォーアフターは残っておりますが、独自の研究と模索の末に画風が変化したに過ぎません。それは上達ではなく“絵のルールを知っただけ”なのです。
この23歳と30歳過ぎまで絵を引退しており、ある意味絵から完全に離れたことで、結婚して家族が出来たり、一般職での経験が出来たり、絵を描いてるだけでは得られない経験をたくさん得られました。
約10年のブランクもありますが、絵は下手になるどころか新たな価値観の元、無駄が削ぎ落ちた感覚を味わっております。
短期間でビフォーアフターを売りにすることを多々お見受けしますが、絵は方向性さえ間違えなければ嫌でも上達します。
その過程を共に歩み、楽しもうというのがだびんちの理念なのです。